カニのおいしさは茹で方で決まる!おいしいカニの茹で方とは
「カニのおいしさは茹で方で決まる」というのをご存じでしょうか。基本の茹で方以外にも、注意すべきポイントがいくつかあります。
本記事では、カニの茹で方の基本と種類・状態ごとの茹で方、そして茹でたカニのおすすめレシピを2選紹介します。この記事を参考にすれば、今までカニを茹でたことがない初心者でもおいしくカニを調理できるようになるので、ぜひ最後までご一読ください。
基本的なカニの茹で方
まずは、どのカニにも共通する基本的な茹で方を紹介します。うま味成分の詰まったおいしいカニを食べたい人は、以下の方法を参考にしてください。
①カニを洗う
カニを茹でる前に、必ず水洗いをしましょう。魚やカニといった海産物に付着している「腸炎ビブリオ菌」という菌は、食べると食中毒を起こす可能性があるため、たわしできれいに洗い流す必要があります。ただし、用心して過度に洗いすぎると今度はうま味成分が流れ出てしまうので、洗いすぎにも注意してください。
②カニを茹でる
カニを茹でる際は、海水よりもさらに塩分濃度を高めたお湯にするのがポイントです。目安は、1Lの水に対して約30〜40gの塩を加え、塩分濃度を4%にします。塩水で茹でるとカニの身が引き締まるほか、殺菌効果とぬめり取りの効果もあるため、カニ全体が浸るくらいたっぷりの塩水で茹でましょう。
③氷水でカニをしめる
茹でたカニを氷水で5分ほどしめると、身がきゅっと引き締まります。また、冷やすことで熱が通りすぎるのを防げるため、ちょうどよい茹で加減のカニに仕上がるでしょう。氷水でしめたら再度水洗いをして、アクを取っておくのもポイントです。
冷凍ボイルガニの茹で方
ボイルガニはすでに茹でてあってそのまま食べられるため、冷水で解凍しておけば問題ありません。温かいほうがおいしく感じる場合は、食べる前にサッと温める程度に2~3分ほど茹でてから取り出すと、よりベストな状態のカニが食べられます。
カニの種類ごとの茹で時間目安表
カニは種類やその重さによって茹で時間が異なるため、以下の時間目安表を参考にしてください。
カニの種類 | 茹で時間 |
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タラバガニ |
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ズワイガニ / 毛ガニ / 花咲ガニ |
|
カニの茹で方のコツ
冷凍カニは、必ず低温で解凍しておきましょう。高温で急速解凍してしまうと、うま味成分が流れ出て身もパサついてしまいます。流水で解凍する場合、カニは袋などに入れてから容器に水を入れて解凍してください。自然解凍だけでは表面だけ解凍されて中身は凍ったままの状態になりがちなので、冷蔵庫での解凍がおすすめです。解凍したり茹でたりするときは、カニを仰向けにするとカニ味噌が流れ出ません。
活カニは、そのまま茹でようとすると身の危険を感じて自らの足を切り離してしまう場合があります。茹でる際に足がバラバラになる事態を避けるためには、最初にカニがぐったりするまで真水に浸けておきましょう。また、茹でる前にカニをたわしで洗うときも、元気がないほうがはさみで挟まれるなどケガの危険性も低くて安全です。
冷凍カニは必ず解凍してから茹でること
冷凍カニを解凍せずに茹でるとうま味成分が流れ出て味が劣化してしまうので、必ず解凍することをおすすめします。
茹でたカニはどう食べる?おいしいカニのレシピを紹介
茹でたカニをアレンジして食べたい人は、以下の2つのレシピがおすすめです。どちらもカニのおいしさが存分に味わえるレシピなので、ぜひ作ってみてください。
カニキッシュ
うま味が詰まったカニを1匹丸ごと使ったキッシュです。最後にカニ味噌を上から散らして焼くと、一層おいしくなります。こちらは冷凍パイシートでも調理可能です。
- カニむき身(あればカニ味噌も):100g
- ジャガイモ:1/2個
- ほうれん草:2束
- タマネギ:1/2個
- ベーコン:2枚
- 生クリーム:50ml
- 牛乳:150ml
- 卵:2個
- バター:10g
- 塩・胡椒:適量
- 白ワイン:大さじ3
- 小麦粉(薄力粉):120g
- <生地>
- バター:70g
- 塩:少々
- 卵:1/2個
- 冷水:20ml
- パルメザンチーズ:30g
- まずは生地を作ります。バターと薄力粉をボールに入れて切るように混ぜ、細かいそぼろ状にしましょう。
- 中心に卵・塩・水を入れて、さらに切るように混ぜます。混ぜ終わったらラップに包んで、冷蔵庫で休ませてください。
- タルト型よりひと回り大きく伸ばしてから、生地を型の中に敷きます。
- 220°Cの余熱で温めたオーブンで10分程度「から焼き」をしてください。
- 続いてアパレイユを仕込みます。ほうれん草を軽く茹でてから3cm程の長さに切ります。
- ジャガイモとベーコンは短冊切りでタマネギは千切りにして、カニ身はほぐしておきましょう。
- 野菜類をバターで炒めたら、塩・胡椒をします。次に、卵と生クリーム、牛乳を混ぜ合わせておいてください。
- カニ身と6を混ぜて塩・胡椒をして、から焼きしたタルトに流し込みます。
- お好みで粉チーズをふりかけて、180°Cのオーブンで20分程度焼いたら完成です。
カニのビビンバ
ズワイガニをふんだんに使ったビビンバは、香りや味わいを楽しみながら韓国らしさも感じられる一品になっています。焼肉のシメにもおすすめです。
- 米:2合
- カニ出汁:440cc
- (A)カニむき身:25g
- (A)カニみそ(市販):25g
- (A)ゴマ油:10g
- (A)ヤンニンジャン(市販):5g
- (A)しょうゆ:3g
- カニ足のむき身:15g
- 大根の甘酢漬け(市販):40g
- (B)えのき:1/2株
- (B)せり:1/2束
- (B)しょうゆ:3g
- (B)ゴマ油:5g
- (B)塩:1g
- (B)うま味調味料:1g
- (B)おろししょうが:2g
- カニを水洗いしたら甲羅を下にして蒸し器で30分蒸します。しばらく冷ましてから身をむいて、足の身とそれ以外の部位で分けておきましょう。むいた殻は、30分ほど煮出して出汁を取っておきます。
- お米をといで、カニ出汁・昆布5gとうま味調味料4gを入れて炊きます。炊き上がったら昆布を取り出してよく混ぜましょう。
- Aの具材をよく混ぜ合わせて炒めます。
- 続いてはナムル作りです。えのきとせりを茹でてから、Bの調味料で味をつけてください。できあがったナムルは冷蔵庫で冷やしておきます。
- 大根の甘酢漬けは千切りにして、水気をしっかり絞ります。
- ごはんを器に盛り付けて、その上にAとB、そして大根の甘酢漬けとカニ足の身をのせます。
- 最後に、いりゴマと韓国のりを1枚ちぎってパラパラとのせればできあがりです。
まとめ
今回は、カニをおいしく茹でる方法を紹介しました。カニの種類や冷凍かどうかによっても茹で方や時間が変わってくるので、ポイントを押さえておくことが大切です。なかでも活カニは調理の手間がかかってしまうため、手軽においしいカニを食べたい場合は冷凍カニがおすすめです。 日本直販では、おいしい冷凍カニを種類別にたくさん用意しています。商品一覧は、以下のリンクでチェック可能です。鮮度抜群でうま味の詰まったおいしいカニをご家庭で楽しみたい方は、ぜひ日本直販のサイトにアクセスしてみてください。