冷凍カニはどうやって解凍する?正しい解凍方法を解説!

せっかく高級なカニを購入しても、冷凍カニは解凍方法によって食べたときの風味や食感が異なります。正しい解凍方法を知らないまま解凍すると、カニ本来のおいしさを楽しむことができません。
今回は、正しいカニの解凍方法や解凍する際の注意点を紹介します。食べ終わった後の殻の活用方法やおいしいカニを手軽に購入するコツも解説しているので、ぜひご一読ください。
冷凍カニのおいしい解凍方法
同じ冷凍カニでも、解凍方法によって味や食感は大きく変わります。冷凍カニをおいしく食べるために、正しい解凍方法を知っておきましょう。
冷凍カニは生とボイルで扱い方が異なる
冷凍カニは、大きく2つに分類されます。1つは生のまま冷凍したカニ、もう1つはボイルしてから冷凍したカニです。
最適な解凍方法はそれぞれ異なり、生のまま冷凍したカニは短時間で解凍するのがよいとされています。一方、ボイルした冷凍カニは、時間をかけてゆっくり解凍すると風味を損ねることなく味わえるでしょう。
カニの解凍方法
カニの身の水分量は約80%と高いため、解凍方法がおいしさを大きく左右します。ここでは、冷凍カニの解凍方法を3つ解説するので、ぜひ参考にしてください。
この方法は、生のまま冷凍したカニを解凍する際に向いています。カニの大きさや部位によって異なりますが、解凍時間は30分~1時間程度が目安です。
- 冷凍カニを水で軽く洗い、表面の氷を溶かす
- 冷凍カニを保存袋などに入れて密封する
- 容器に水を張り、密封した冷凍カニを浸して少量の水道水を流して解凍する
この方法は、ボイルしたカニを解凍する際に向いています。解凍時間は半~1日程度が目安なので、しっかりと時間をかけて解凍しなくてはなりません。
- 冷凍カニをキッチンペーパーなどで包み、ビニール袋へ入れる
- ビニール袋へ入れた冷凍カニをバットなどに乗せて冷蔵庫へ入れる
カニの解凍が進むにつれて大量の水分が出るため、キッチンペーパーなどで包み、カニの身が乾燥するのを防ぎましょう。
この方法は、生のまま冷凍したカニを解凍する際に向いています。解凍時間は1~2時間が目安です。流水で解凍する場合の手順とほぼ同じですが、短い時間で解凍したい場合は流水で、よりおいしく解凍したい場合は氷水で解凍するのがおすすめです。
- 冷凍カニを水で軽く洗い、表面の氷を溶かす
- 冷凍カニを保存袋などに入れて密封する
- 容器に氷水を張り、密封した冷凍カニの全面を浸して解凍する
流水で解凍する場合は水が直接触れないようにすること
先述したように、冷凍カニを流水で解凍する場合は、カニに水が直接触れないようにしっかり袋で包み、密封しましょう。理由は、カニに水が触れるとせっかくのうま味成分が流れ出てしまうためです。
また、冷蔵庫で解凍する場合も例外ではなく、カニから出た水分に触れてしまうことで味が落ちてしまうので、注意してください。
カニの種類ごとの解凍時間目安表
カニは種類ごとに解凍時間の目安があるため、以下の表で確認しておきましょう。
カニの種類 | 解凍時間の目安 |
---|---|
毛ガニ、タラバガニ | 24~36時間程度 |
ズワイガニ、タラバガニ(足) | 18時間程度 |
ズワイガニ(足) | 12時間程度 |
解凍の前後でどれくらい保存期間が違う?
冷凍カニは、冷凍した状態で1年ほどの保存が可能です。しかし、冷凍前のような高品質な状態で食べられるのは1か月程度でしょう。
また、解凍後は冷蔵庫で保存し、長くても2日を目安に使い切るようにしてください。解凍後は劣化が早まるため、さまざまな料理にアレンジして楽しみながら食べましょう。
冷凍カニを解凍する際の注意点

冷凍カニをよりおいしく食べるために、解凍する際の注意点を知っておきましょう。
完全に解凍するのはNG
冷凍のカニは、8割程度の半解凍状態で食べるのがベストです。完全に解凍してしまうと水分とともにうま味が抜けてしまい、食感や風味などの品質が落ちてしまいます。
具体的には、カニの表面に付いた氷が手で簡単に落とせるくらいまで解凍されていれば食べ頃です。
冷凍のまま調理しても大丈夫?
解凍せずに冷凍のまま調理するとドリップが出てしまうので、茹でたり蒸したりするのは避けましょう。ドリップとは、カニの水分やタンパク質、うま味成分のことです。
加熱調理によってカニのうま味エキスが流れ出てしまい、「カニの味がしない」「パサついた食感になる」など、残念な結果になりかねません。そのため、手間や時間はかかりますが、冷凍カニは必ず解凍してから調理しましょう。
できるだけ早く食べる
解凍したカニは劣化が早く、時間の経過とともに味や食感が落ちてしまいます。また、解凍後に黒く変色することもあるので、冷凍カニはできるだけ早く食べるのが鉄則です。
冷凍カニをまとめて購入した場合などは、食べる分だけを解凍し、解凍したカニはその日のうちに食べきりましょう。一度解凍して余ってしまったカニを再冷凍することはできないので、解凍する際は量に注意してください。
常温やレンジの解凍は避ける
電子レンジで加熱するとカニの細胞が壊れ、味や品質が劣化してしまうのでおすすめできません。また、カニにとって常温も温度が高い部類になるため、避けましょう。というのも、冷凍カニの解凍は常温で解凍すると水分やうま味が抜けやすく、せっかくのおいしいカニが台無しになってしまいます。
レンジや常温以外にも、解凍前に茹でる・蒸すなどの調理を行うことも避けてください。
食べ終わったカニの殻も活用しよう!
以下では、カニの殻を活用する方法を2つ紹介します。
殻は出汁がとれる
カニの殻にはうま味成分が含まれているため、出汁をとるのがおすすめです。ただし、カニの殻をただそのまま煮込んだだけでは、生臭さが残ってしまいます。以下のような方法で調理しましょう。
- カニの殻をできるだけ細かく刻む
- 青ネギと生姜を入れて軽く炒める
- 炒めた殻を鍋に移し、水を入れて時間半程度煮込む
- 網やキッチンペーパーでこす
2の工程の際に、白ワインや料理酒を入れるとよりにおいが消えて風味もアップします。カニの身がなくても、出汁だけでカニを十分に堪能できるでしょう。なお、カニの出汁は冷蔵庫で保管し、3日程度で使い切ってください。
肥料にも活用できる
あまり知られていませんが、カニの殻は肥料としても活用可能です。カニの殻にはミネラルやキチン質が豊富に含まれており、害虫や病気に負けない豊かな土壌を育みます。カニの殻を肥料にする場合は、天日に干してカニの殻の水分を飛ばした後、乾いたカニの殻を小さく砕いて土に混ぜてください。
カニの肥料で草花のツヤが増し、野菜がおいしくなるので、家庭菜園やガーデニングをする方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
冷凍カニを解凍すること自体は特に難しくありませんが、注意点やコツがあるので、事前に確認してから解凍するようにしましょう。
また、カニをよりおいしく食べるためには解凍方法も大切ですが、おいしい冷凍カニを買うことも重要です。
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