2023/09/25

補聴器は値段で選ぶべき?もう補聴器選びに迷いたくない人のためのガイド

補聴器は値段で選ぶべき?もう補聴器選びに迷いたくない人のためのガイド

補聴器は医療機器でもあり、安価なものから高額なものまでさまざまなものがあります。しかし、選び方を間違えるといくら高い補聴器でも不満が残りかねません。補聴器を選ぶ際は値段だけでなく、さまざまな面から比較することが大切です。

今回は、補聴器の選び方や値段について解説します。おすすめの補聴器も紹介しますので、補聴器選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。

補聴器の値段について

補聴器は製品によって機能や性能が異なるため、片耳だけでも値段に大きな開きがあります。自分に合った製品を選ぶためにも、まずは補聴器の値段について確認しましょう。

補聴器の平均価格

補聴器の値段は、一般的に以下3つの価格帯に分かれています。

  • 低価格帯:100,000円以下
  • 中価格帯:100,000~200,000円
  • 高価格帯:200,000円以上

2018年に社団法人日本補聴器工業会が実施した調査によれば、補聴器1台あたりの購入費用は平均で約150,000円です。価格の内訳をみると、中価格帯が48%と最も多い傾向にあります。
また、相場としては片耳で100,000~200,000円、両耳なら200,000~400,000円が目安と考えてよいでしょう。

補聴器には本体価格以外もかかる?

補聴器を購入する際は、本体価格以外にも使用者に合わせて調整する技術料が発生します。
そもそも補聴器は、個々の聴力や聞こえの状態に応じて設定を細かく変更できるように作られているため、いくら高機能な補聴器でも調整しなければ性能を十分に活かせません。実際に使いながら調整を繰り返して初めて自分に合った補聴器が完成するため、調整の作業は非常に重要です。

なぜ補聴器の値段に差がある?

補聴器の値段が製品によって大きく異なる理由としては、性能の差や部品の違いが挙げられます。
なかには数千円で購入できる製品もありますが、実際には補聴器ではなく「集音器」や「助聴器」であることがほとんどです。これらには、使用者に合わせて聞こえを調整する機能がありません。

補聴器と認められるのは厚生労働省の認可を受けた医療機器のみであるため、購入の際は間違えないよう注意しましょう。他にも、補聴器の調整料やアフターサービスの有無で値段に差が生まれることもあります。

値段が高ければ失敗しない?

補聴器は値段が高ければよいというわけではありません。高価な補聴器は確かに高性能ですが、その性能や機能が本当に必要かは人によって異なり、適当に選ぶとオーバースペックになる可能性があります。
反対に安価なものは、必要な機能がなかったり修理や交換で追加の費用が発生したりするため、値段ではなく自分の難聴度や使用目的に合ったものを選ぶことが大切です。

補聴器の種類と特徴

耳穴型

耳穴型はすべての部品や機能が1つの本体にまとめられており、耳の穴にはめて使用する電池式の補聴器です。使用者一人ひとりの耳穴の形状や聴力に合わせてオーダーメイドで作る場合が多く、フィット感があります。

<価格帯>

50,000~600,000円(片耳)

<メリット>

小型で耳穴への収まりがよいため、目立ちにくい点がメリットです。眼鏡や帽子の邪魔にならず、着替えもしやすいでしょう。
また、マイクが耳穴に直接装着されるため、耳本来の集音効果を活かしつつ、自然な聞こえや方向感覚を実現できます。

<デメリット>

サイズの制約から搭載できる機器に限りがあり、機能が少ない傾向にあります。
また、大きな音も出せないため、難聴度によっては耳穴型以外を検討する必要があるでしょう。その他、ハウリングを起こしやすく、制作後のカスタマイズがしにくい点もデメリットです。耳穴が完全にふさがれる点も、人によっては閉塞感を感じるでしょう。

<適している人>

普段から帽子やメガネを着ける方、補聴器を目立たせずに使用したい方に向いています。軽度〜中度の難聴者におすすめです。

耳かけ型

補聴器が普及し始めた頃から現在に至るまで、主流となっているのが耳かけ型です。機器類が1つにまとめられたケースを耳の裏にかけて使用し、レシーバーから出力された音が伝音チューブを通って耳栓まで届きます。オーダーメイドの耳穴型に比べ、価格を抑えやすい傾向があります。

<価格帯>

50,000〜600,000円(片耳)

<メリット>

サイズの制限がない分、多くの機能や大きな電池を搭載できます。大きな音を出せることから、重度難聴の方も使用できるでしょう。
構造上マイクとレシーバーが離れているため、ハウリングが発生しにくく、簡単に装着・操作できる点もメリットです。

<デメリット>

耳にかけて使用するため、メガネやマスクの着用時に不便さを感じることがあります。
また水に弱いので、雨の日や汗を多くかく季節の使用には向いていません。

<適している人>

高性能な補聴器を必要とする中度~高度の難聴者におすすめです。
また、最近では小型化が進み、充電式や防水機能付きも登場しているため、さまざまなニーズに対応できます。

ポケット型

ポケット型は、本体とイヤホンがコードで接続されており、本体をポケットに入れたり首にかけたりして使う補聴器です。

<価格帯>

30,000~130,000円(片耳)

<メリット>

本体が大きく、操作性に優れているのがポイントです。手元で確認しながら操作できることから、誰でも容易に扱えるでしょう。
また、一般的な乾電池を使用できます。リーズナブルな値段ながらも大きな音も出せるので、重度の難聴にも対応が可能です。

<デメリット>

ポケット型のデメリットは、家事や仕事の際にコードが邪魔になることです。本体にマイクが搭載されているため、ポケットなどに入れた際に衣擦れを起こして雑音が混じることもあります。
また、調整機能がアナログ式なので、使用者に合わせた音質調整がしづらいのも難点です。需要の低さから、現在はあまり製造されていません。

<適している人>

重度難聴で、寝たきりの方や手先が不自由な方に適しています。横になったまま装着できるため、入院中の使用にも最適です。

RIC型

最近では、耳かけ型を小型化・軽量化したRIC(リック)型も人気です。補聴器本体が耳の裏に位置する点では耳かけ型と似ていますが、RIC型はレシーバーを耳穴に挿入して使います。

<価格帯>

100,000~550,000円(片耳)

<メリット>

一般的な耳かけ型よりも小さく、本体とレシーバーを接続する電線も細いため、目立ちにくいことがメリットとして挙げられます。
また耳や肌に触れる面積が少なく、つけ心地が軽いのもよい点です。さらに、耳栓の種類が豊富なため、耳穴型に起こりがちな耳の閉塞感やこもりも軽減できるでしょう。

<デメリット>

メガネやマスクを着ける際に、補聴器本体や電線部分が引っかかる可能性があります。本体が小さいため、なかには装着しにくいと感じる人もいるでしょう。

<適している人>

補聴器を目立たせずに使用したい方や、アクティブに動きたい方に向いています。レシーバーを交換すれば、重度の難聴にも対応が可能です。

補聴器の選び方

補聴器は値段で選ぶべき?もう補聴器選びに迷いたくない人のためのガイド

まずは必ず店舗で相談すること

補聴器は医療機器であり、種類や価格もさまざまであるため、素人判断では自分に合ったものを選ぶことは困難です。買ってから「合わなかった」「すぐに故障してしまった」ということがないよう、購入の際は必ず認定補聴器技能者の資格取得者がいる店舗に相談しましょう。

目的を考える

補聴器は、種類や機種によって搭載されている機能が異なり、多機能・高性能になるほど値段も上昇します。
そのため、使用の目的や場面を明確にしたうえで自分に合ったものを選ぶことが大切です。

難聴度について

補聴器によって適した難聴度は異なるため、自分の難聴度に合ったものを選びましょう。
以下の表では、難聴度ごとの聴力レベルと特徴をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

難聴度 聴力レベル 特徴
軽度難聴 25~39デシベル 小さな音が聞こえづらい
中度難聴 40~69デシベル 普通の会話が聞こえづらい
高度難聴 70~89デシベル 普通の会話が聞き取れない
重度難聴 90デシベル以上 近くの大きな音が聞こえない

おすすめ補聴器5選

<ニコン・エシロール> 補聴器 イヤファッション(NEF-M100)

<ニコン・エシロール> 補聴器 イヤファッション(NEF-M100)

<価格>【片耳】21,800円、【両耳】41,800円
<サイズ>幅14.5mm×奥行き22.3mm×高さ14.9mm
<重さ>約1.5g(電池含む)
<生産国>日本
<特徴>ニコン・エシロール社独自の高度なデジタル技術により、入ってくる音に合わせて自動で音量を調整し、日常会話を楽にします。
また、ハウリングや雑音を抑制するのはもちろん、アクティブモード・リラックスモードという2つの異なるモードで、場面に応じた快適な聞こえを実現することが可能です。

ONKYO/オンキョー 耳穴型 デジタル 補聴器 リモコン付き

ONKYO/オンキョー 耳穴型 デジタル 補聴器 リモコン付き

<価格>【片耳】39,800円、【両耳】74,800円
<サイズ>幅9mm×奥行き17mm×高さ13mm
<重さ>約0.9g(電池含まず)
<生産国>シンガポール
<特徴>大手音響メーカー「ONKYO」の耳穴型補聴器で、独自の新技術により超小型化・軽量化を実現しています。
また、デジタル12チャンネルチップを搭載しているため、雑音の処理能力が向上し、なめらかかつクリアな聞こえを実感できるでしょう。

【日本直販オリジナル】耳かけ型デジタル補聴器 ACTOS Z1

【日本直販オリジナル】耳かけ型デジタル補聴器 ACTOS Z1

<価格>【片耳】59,800円、【両耳】99,980円
<サイズ>幅13mm×厚さ8mm×高さ31mm
<重さ>約3.1g
<生産国>デンマーク
<特徴>スイスの有名補聴器メーカーで開発された最先端技術、「チャンネルフリー」を搭載した耳かけ型の補聴器です。集めた音を分割せずに分析・増幅するため、耳本来のなめらかな聞こえを実感できます。

電池交換不要 充電式耳かけ型デジタル補聴器 ACTOS RIC

電池交換不要 充電式耳かけ型デジタル補聴器 ACTOS RIC

<価格>【片耳】129,800円、【両耳】239,600円
<サイズ>幅12mm×奥行き9mm×高さ28mm
<重さ>約2.5g
<生産国>デンマーク
<特徴>充電式のため、電池を交換する必要がなく、使い勝手に優れています。
また、空間的指向性の制御技術により音声の方向を自動的に捉え、はっきりとした聞こえを実感することが可能です。

オムロンイヤメイトデジタル補聴器

omron/オムロン イヤメイト デジタル 補聴器 日本製

<価格>【片耳用】29,800円
<サイズ>幅36.9mm×厚さ15.7mm×高さ75.9mm(本体)
<重さ>約31g(電池含まず)
<生産国>日本
<特徴>オムロンの独自技術である「ノイズリダクション機能」を搭載した、ポケット型のデジタル補聴器です。衣擦れ音やエアコンの風音を抑制してくれるため、人の多い街中でもクリアに聞き取れます。

まとめ

補聴器には多くの機能が搭載されており、難聴度の高さや小型なほど高価になる傾向があります。補聴器を選ぶ際は、自分の聴力レベルや聞こえの状態を把握することが大切です。
日本直販では、多種多様な補聴器を販売しています。10日間の無料お試しサービス※も行なっているため、ぜひお気軽にご利用ください。

※「omron/オムロン イヤメイト デジタル 補聴器 日本製」は返品不可です(お試し期間なし)予めご了承ください。

今回ご紹介した商品はこちら▼

<ニコン・エシロール> 補聴器 イヤファッション(NEF-M100)

ONKYO/オンキョー 耳穴型 デジタル 補聴器 リモコン付き

【日本直販オリジナル】耳かけ型デジタル補聴器 ACTOS Z1

電池交換不要 充電式耳かけ型デジタル補聴器 ACTOS RIC

omron/オムロン イヤメイト デジタル 補聴器 日本製