2023/11/29

タラバガニの食べ方は何がいい?上手な剥き方や解凍方法と併せて解説

タラバガニの食べ方は何がいい?上手な剥き方や解凍方法と併せて解説

カニが食卓に並ぶと、「ご馳走だ」と贅沢な気分を味わえる方も多いでしょう。しかし、いざカニを食べる際に、間違った解凍方法や剥き方でうま味を損なってしまい、台無しになってしまっては残念です。カニは、種類によってよりおいしく食べられる調理方法が異なります。
今回は、タラバガニのおすすめの食べ方や解凍方法、上手な剥き方について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

タラバガニの解凍方法

タラバガニの主な解凍方法は、大きく分けて2つです。まずは、それぞれの解凍方法を見ていきましょう。

流水で解凍する方法

  1. タラバガニを軽く水で洗い、表面についた氷を落とす
  2. タラバガニを密閉できる保存袋やビニール袋に入れる
  3. ボウルなどの容器に入れる
  4. 水道水を少しずつ流しながら解凍する

タラバガニの大きさにもよりますが、30分~1時間ほどで解凍できます。うま味が流れ出てしまわないようにキッチンペーパーで包み、袋の下に水が溜まるように斜めに置いておきましょう。また、タラバガニに直接水が当たらないように、注意が必要です。

氷水で解凍する方法

  1. タラバガニを軽く水で洗い、表面についた氷を落とす
  2. タラバガニを密閉できる保存袋やビニール袋に入れる
  3. ボウルなど大きめの容器に氷水を張って入れる

流水同様、キッチンペーパーで包んで溶かすことで、うま味が損なわれにくいでしょう。1~1時間半ほどで解凍できます。よりおいしく味わいたい場合は、氷水での解凍がおすすめです。

タラバガニを解凍する際のコツ

タラバガニを解凍する際には、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

<生は短時間、ボイルは時間をかけて解凍する>

生のまま冷凍されたタラバガニは、上記で説明した方法のどちらかで素早く解凍します。解凍後は新鮮さが失われやすいため、なるべく早くお召し上がりください。
ボイルして冷凍されたタラバガニは、冷蔵庫で時間をかけて解凍しましょう。解凍時に、乾燥したり溶けだした水と一緒にうま味が逃げたりしないようにキッチンペーパーなどで包み、ゆっくりと時間をかけるのがポイントです。

<解凍しすぎない>

冷凍のタラバガニを解凍するときは8割程度解凍して、手で表面の氷が取れるくらいを目安にしましょう。ただし、解凍から時間が経つとうま味まで落ちてしまうため、完全に解凍しきる前に調理するのが、おいしく食べる秘訣です。

<解凍するのは食べる分だけ>

冷凍のタラバガニを解凍する際は、その日に食べきれる量だけを解凍してください。先述したように、一度解凍すると品質の劣化が早まります。水分やうま味が流れ出てしまうのを防ぐためにも、食べられる量を考えて解凍するようにしましょう。
また、解凍して時間が経つと、酵素の働きによりメラニンが生成されるため、黒く変化してしまう場合があります。品質上食べても問題はありませんが、タラバガニ本来の味は落ちてしまうでしょう。

タラバガニの身をうまく取り出すコツ

タラバガニの食べ方は何がいい?上手な剥き方や解凍方法と併せて解説

ここでは、タラバガニの部位ごとに身をうまく取り出すコツを紹介します。

脚の身

  1. 脚の関節部分のやわらかい箇所にハサミを入れ2つに切る
  2. 脚の元のトゲが少なくやわらかい部分にハサミを入れる
  3. 脚の先のほうも同様にやわらかい部分を切り開く
  4. ハサミを入れた部分の殻を剥がす

固く切りにくい部分は避け、力を入れずに切れるやわらかい部分を探して切るようにしましょう。

胴体

  1. 胴体の真ん中を切り、2つに切り離す
  2. 脚の付け根に沿ってある薄い殻の部分を切る
  3. 一つひとつ切り離した後、真ん中から再度ハサミを入れる
  4. ハサミを入れた部分を手で引き剥がす

脚につながっている部分には多くの空洞があり、しっとりした身が詰まっています。タラバガニの構造を理解して切り分けると、うまく取り出せるでしょう。

料理するならどんな料理がおすすめ?

身が大きく食べ応えのあるタラバガニは、生食可能なものであればそのまま食べてもおいしくいただけて満足感もあります。トースターなどでこんがり焼いて、醤油や柑橘類を絞って食べるとタラバガニのうま味が感じられておすすめです。
また、タラバガニはカニの中でも比較的淡泊な味わいが特徴のため、他の料理とも相性がよく、調和も取りやすいでしょう。カニ鍋やサラダに加えても、他の具材を邪魔せずおいしくいただけます。ただし、水分が多くてお刺身としていただくのには向いていません。

知っておきたいタラバガニの情報

ここでは、タラバガニの豆知識や旬、他のカニとの違いを紹介します。タラバガニについて知っておくことで、選ぶ際の基準にもなるでしょう。

タラバガニとは

タラバガニは生物学上、「エビ目ヤドカリ下目タラバガニ科」というヤドカリの仲間です。鱈と同じ漁場で収穫できることから、「鱈場蟹(タラバガニ)」と呼ばれるようになったと言われています。
タラバガニの主な産地は、オホーツク海やベーリング海です。日本では北海道でのみ水揚げされますが、国内に出回っているタラバガニのうち、国産タラバガニはわずか5%ほどと少なく、貴重さが伺えます。残りの95%以上が、ロシアやアメリカ、ノルウェーからの輸入品です。

タラバガニの旬

タラバガニの旬は、年に2回です。ただし、場所によっては禁漁時期に重なることがあります。

  • 流氷が溶け、身の甘みが増すと言われている4~5月
  • 脱皮後の身が詰まった11~2月

他のカニとの違い

以下では、花咲ガニとズワイガニとの違いを紹介します。

<花咲ガニとの違い>

花咲ガニもタラバガニと同じヤドカリの仲間ですが、花咲ガニのほうが小ぶりで鋭いトゲをもっています。また、タラバガニと比べて茹でるとまるで花が咲いたように鮮やかな赤色になることも特徴の一つです。
花咲ガニは北海道の根室やその近海でしか収穫できないため、「幻のカニ」と呼ばれており、収穫は春から夏にかけて行われます。淡泊で食べやすいタラバガニと異なり、花咲ガニは油分が多いので濃厚な甘みを味わえるでしょう。カニ味噌が好きな方は、タラバガニより花咲ガニをおすすめします。

<ズワイガニとの違い>

ズワイガニはタラバガニと比較して、脚が細長くて胴体も小さめです。そのため、食べ応えを感じられるのはタラバガニと言えるでしょう。生物学上、ズワイガニはヤドカリの仲間ではなくカニの一種で、カニ味噌が詰まっていることも特徴です。タラバガニではあまり味わえないカニ味噌部分も堪能できるのは、ズワイガニの特徴といってよいでしょう。また、甘味が強いズワイガニはお刺身としてもいただけます。
ズワイガニは国内では北海道以外に、兵庫県や鳥取県など日本海で収穫できます。収穫時期は、11~1月の雌と11~3月が雄です。

まとめ

タラバガニの解凍方法には、主に流氷と氷水で解凍する方法があります。どちらの場合で解凍しても、うま味が損なわれないようにするためには、乾燥と水に触れないようにする点には、注意が必要です。タラバガニの旬や花咲ガニやズワイガニとの違いも知っておけば、よりおいしくタラバガニを召し上がれるでしょう。
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